
「ちょっと借りるだけだから」
「次のボーナスで返せるから」
そう思って借りたカードローンが、いつの間にか膨れ上がって毎月の返済が苦しい!
そんなことになっていませんか?
我が家はそうなっていました。
Aカードの返済をBカードの借入で返す・・・。
そんな自転車操業状態になっていたのです。
結果、自己破産の手続きをしました。
『借金返済』
すごくネガティブな言葉のように聞こえますが、日本人のほとんどの成人が借金返済をしていると考えられます。
住宅ローン、カーローン、デンタルローン、カードローン、フリーローン・・・。
今や誰もが所持しているスマホの割賦払い。
これも借金です。
何か買い物をするとき、安易に「ローン(もしくは分割払い)で買えばいいや」と考えがちです。
実際、私もそうでした。
手許に現金がなくても欲しい物が手に入る。とても便利ですよね。
でもそれがローン地獄への入り口です。💀

この記事では、借金返済に現在困っている人が取るべき行動や手順を具体的に解説していきます。
苦しい状況を解消して、不安なくすごせる未来を手に入れましょう。
毎月借金の返済で苦しい!という人は、自己破産への道をたどっているかもしれません。ぜひこの記事を読んで、現状を把握してもらえたらと思います。
借金返済が苦しいなら、まずやるべき3つの手順
借金返済に困っている状況は非常に苦しいものですが、適切な対処法があります。以下に、取るべき主な手順をご紹介します。
1. 現状の把握・・・まずは今どういう状態なのかを知りましょう
2. 返済計画の立案・・・借金返済を具体的に数字で考えましょう
3. 専門家への相談・・・自分ではどうにもできなければ相談しましょう
それぞれ具体的にご説明します。
1.現状の把握
まず、借金の全体像を正確に把握することが重要です。
- 借金の総額を確認する
- 各債務の金利や返済条件を整理する
- 自身の収入と支出を明確にする
これにより、返済可能な金額や期間が見えてきます。

借金の総額を確認する
いくつものローンがあるなら、それぞれの残額を確認して合計いくらの借金があるのか把握してください。
「だいたいこれくらいかな」
と思っていた金額よりも、実は多い現実に気付く人もいます。
特に少しずつ複数の借入先がある人は、合計金額に驚くかもしれません。
各債務の金利や返済条件を整理する
それぞれの金利を確認します。
借入先のホームページや契約書で、比較的簡単に調べられます。
この金利こそがあなたを苦しめている犯人なので、0.01%単位できっちり明らかにしてください。
ご自身の収入と支出を明確にする
自分の収入を厳しめに把握してください。
このとき、不確定な残業代や賞与を収入に入れないようにしましょう。
入ってくる予定(収入)は厳しめ(少なめ)に。
出ていく予定(支出)は多めに。
予算管理の鉄則です。
2.返済計画の立案
現状把握をもとに、具体的な返済計画を立てましょう。

支出の見直し
- 無駄な出費を削減する
- 生活費を最小限に抑える
改めて見直すと無駄な出費が見つかることも多いです。
★保険の契約・・・その保険、本当に必要ですか?
★毎月のサブスクリプション・・・無駄なものに毎月お金を支払っていませんか?
そもそも毎月の家計が苦しいのは、収入に見合った生活(支出)ができていないのかもしれません。
どうしても必要だと思えたものは後からまた追加することができます。
思い切っていろんなモノやコトを削ってみましょう。
収入の増加
- 副業などで収入源を増やす
- 不要な資産の売却を検討する
支出を見直すより難しいかもしれませんが、収入が増えれば家計はぐんと楽になります。(当たり前ですが)
私は会社員+単発バイトで借金返済の足しにしていました。
友人は普通車を手放して軽自動車に乗り換え、車にかかる費用(車検代や税金)を削減していました。
家の中を見渡すと、不要なものがありませんか?
読まなくなった本、着なくなった服、使っていない道具・・・。
それらはフリマアプリで売れるかもしれません。
化粧品の空き瓶なども売れる時代です。
「誰かのゴミは誰かのお宝」
そんなセリフも聞いたことがあります。
なんでも売ってみましょう。
返済の優先順位
- 金利の高い借金から返済する
- 可能であれば、一括返済や繰り上げ返済を行う
「1.現状把握」で各ローンの金利を把握しているので、金利の高いものから優先的に返済していきます。
複数の高い金利ローンがある場合、「おまとめローン」などを利用することも有効な手段です。
複数ある借金をまとめてひとつの借入先にすることで、金利が下がったり、毎月の返済金額を下げることもできます。
3.専門家への相談
現状を把握し、返済計画を考える中で「これはもう返せないかも」と思ったあなた。
自力での返済が難しい場合は、専門家に相談することをおすすめします。

相談先の選択
- 弁護士や司法書士
- 法テラス(日本司法支援センター)
- 地方自治体の相談窓口
これらの専門家は、債務整理の方法や過払い金の有無など、専門的なアドバイスを提供してくれます。
私は法テラスへ相談しました。
ホームページから問い合わせて、予約を取って相談に行くことができます。
手続きにかかる費用も含めて相談に乗ってくれるのでオススメです。
日本司法支援センター
債務整理とは?4種類の違い
借金が返済限度を超えている場合は、債務整理を検討しましょう。
主な債務整理の方法
任意整理:債権者と交渉し、返済条件の変更や金利の引き下げを行う
→毎月の返済額を下げたい人向け
個人再生:裁判所を通じて借金を圧縮し、3-5年で返済する
→住宅を守りながら借金を減額したい人向け
自己破産:借金の返済義務を免除してもらう最終手段
→全く返済できないときの最終手段
特定調停:裁判所に申し立て、将来利息や遅延損害金を免除する手続き
→法律の専門家に費用を支払う余裕がない人向け
各方法にはメリット・デメリットがあるため、専門家と相談しながら最適な方法を選択することが重要です。
債務整理のメリットとデメリット
共通のメリット
全ての債務整理方法に共通する主なメリットは以下の通りです:
- 督促・取り立てが止まる
- 借金の返済額を減らしたり、ゼロにしたりすることができる
共通のデメリット
全ての方法に共通する主なデメリットは以下の通りです:
- ブラックリスト(信用情報機関)に登録される
- 保証人に影響が及ぶ可能性がある
- 弁護士費用がかかる
各方法のメリットとデメリット

任意整理
メリット
- 将来の利息がカットされ、返済総額が減る
- 3〜5年の分割返済で月々の負担が軽くなる
- 過払い金で完済・減額できる可能性がある
デメリット
- 借金の減額幅が小さい(原則として将来利息のカットのみ)
- 完済後約5年間ブラックリストに登録される
自己破産
メリット
- 債務減免効果が最も大きい(原則として全額免除)
- 無職や生活保護受給中の方でも選択可能
デメリット
- 約5〜7年間ブラックリストに登録される
- 官報に掲載される
- 住宅や車の回収・処分がある
- 職業・資格の制限がある(手続き中のみ)
個人再生
メリット
- 借金が1/5〜1/10に圧縮される
- 住宅ローンがある場合でも住宅を手放さずに済む
デメリット
- 約5〜7年間ブラックリストに登録される
- 官報に掲載される
- 裁判所に行く必要がある
- 一定の収入が必要
特定調停
メリット
- 借金が減る可能性がある
- 返済期間が長くなったり、毎月の支払額を減額できる
- 自己破産などと比べると信用情報への影響が少ない(約3年間)
デメリット
- すべての債権者と話し合う必要がある
- 成功率が低い(債権者すべてが合意しないと成立しない)
債務整理の方法選択は個々の状況によって異なるため、専門家に相談することが推奨されます。各方法のデメリットが生活に及ぼす影響を十分に理解した上で、最適な選択をすることが重要です。
まとめ

借金問題は早期解決が鍵です。
一人で抱え込まず、家族や専門家に相談し、適切な対処法を見つけることが大切です。
状況を正確に把握し、専門家のアドバイスを受けながら、最適な解決策を見つけていきましょう。
内緒にしていた家族に相談するのはとても勇気がいります。
私もなかなか言い出せずに、ずっと悩んでいました。
でもその結果、借金を膨らませてしまいました。
どうか勇気を出して行動を起こしてください。
まずはひとりででも法テラスへ相談に行くことをオススメします。
日本司法支援センター
私のように自己破産となると家族に内緒にはできないので、そこで打ち明けることを決めてもいいと思います。
借金問題の解決には時間がかかることもありますが、諦めずに取り組むことで必ず道は開けます。
焦らず、着実に行動を起こしていくことが重要です。